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【三島・三嶋うなぎ松子】うなぎ激戦区に新店! 備長炭でパリッとふっくら絶品うな重

静岡・三島市本町と言えば、多くのうなぎ店が立ち並ぶ激戦区。そこに新店舗をオープンしたのは三島の駅前で人気の焼き鳥店を営む夫婦。大正ロマンを感じる店内は女将が細部にまでこだわり尽くしたセンスが光る店でした。

オーナーの中島夫妻

大正ロマンがテーマ

扉を開けると「足元、気を付けて下さいね」と女将の明るい声。足元はおしゃれな玉砂利と飛び石。2月26日にオープンしたばかりの「三嶋うなぎ松子」です。

通路の足元は玉砂利と飛び石 庭園を思わせます

店内には細部にわたり女将のこだわりがありました。

座布団もメニューも一つ一つ柄違いの布が使われています。おしぼりには店名を松の木で表現した刺しゅうが施され、箸置きや器にもセンスが光ります。

センスが光るおしぼりや器

カウンター席は7席、テーブル席は4人掛けが2席、2人掛けが1席です。

オープンして間もないので、開店祝いのお花でいっぱいでした。

営業はランチタイムのみで、女性が一人ぶらりと行ける雰囲気です。

カウンター席は7席・カラフルな座布団が目をひきます

大正ロマンをテーマにしたという店内は、黒を基調にした落ち着いた雰囲気です。うろこ模様の壁には富士山があしらわれ、三島らしさをアピールしています。

三嶋大社にも近く、門前町の情緒が残る三島の雰囲気にぴったりマッチ。観光客や市外から来た人のおもてなしに喜ばれる事、間違いなしです。

壁には富士山 落ち着いた店内

「三島ならうなぎでしょ」

オーナーの中島崇行さんは、夜は三島市一番町で人気の焼き鳥屋「炭火処 菊乃鶏」を営んでいます。

妻のさくらさんとランチタイムに何か店をやりたいと思い立ち、「やっぱり三島ならうなぎでしょ!」と意見が一致。

愛知県産などの国産うなぎを使用

うなぎ店オープンの夢に向かって中島さんはうなぎ調理の修行に励みました。

うな重は、国産うなぎを使用。中島さん自らがさばき、串打ち、蒸し、焼きの工程を経て提供されます。

うな重のメニュー

うな重のメニューは3つ。うなぎが1匹、1.5匹、2匹の違いで、肝吸い・お新香・小鉢が付いてきます。

「小骨には十分お気を付け下さい! 刺さったらごはん丸呑みですっ!」

女将が書いた注意書きが、何ともホッコリします。

国産うなぎを備長炭で

備長炭での焼きの工程

もともと備長炭を使用した焼き物店を営んでいる中島さんですから、焼きの技術はプロフェッショナルです。

皮が薄目な国産うなぎに、程よい焦がしを付け、香ばしい蒲焼に仕上がっていました。

自信作! 松子自家製のタレ

多くのうなぎ店が立ち並ぶ三島市内では、タレのお味も店選びの重要なポイント!

激戦区で長く続く店を目指して、松子オリジナル自家製のタレで勝負に挑みます。

大王松(8910円)はドーンと4枚、2匹分のうなぎです。

重箱の中に所狭しと並んだうなぎはビジュアル最高! ふたを開けると何とも香ばしい香りが食欲をそそります。

いやいや、そんなに食べられませんと言う方は2枚、1匹分の赤松(4950円)をどうぞ。

赤松(4950円)

炭火で焼いた香ばしさと、関東風の蒸しによる柔らかさ、そして国産ならではうま味が強いのに脂っこさがない。松子のうな重は驚くほどサラッと食べてしまいます。

食べきれるか自信がなく、持ち帰り容器まで準備してもらいましたが、あっという間に完食してしまいました。

一品料理も充実 昼呑みに嬉しい

遊び心満載のコメント付きメニュー

うな重以外の一品料理も充実しています。メニーに添えられた女将のコメントにホッコリです。

今回は「うざく(1100円)」と「肝の串焼き(450円)」を注文しました。

うざくとは“うなぎの酢の物”。熱々のうなぎの蒲焼をキュウリの酢の物にダイブさせるメニューです。

うざく(1100円)

キュウリの飾り切りが目にも美しく、シャキシャキの良い食感でした。酢の物の酸味と蒲焼のうま味と甘味がベストマッチの一品です。

これは、日本酒がほしくなるメニューですが、お酒のメニューも充実しています。

ビールやハイボールの他に、静岡の地酒や焼酎もあります。休日の昼吞みにおすすめです。

肝の串焼き(450円)

そして肝の串焼き。備長炭で焼いた肝はうなぎ同様に香ばしい香りです。自家製のタレは甘味も程よく、肝の苦味と良く合います。さんしょうをたっぷりかけて頂きました。

こだわりの店 誕生の理由

特注の看板には意気込みがたっぷり

入口にあるのは、とある場所で一目ぼれした看板の特注品です。

京都の職人の作品だと知り、一路京都へ。店のシンボルとなる看板にはこだわりたいと手作りしてもらった看板が、行き交う人の目をひきます。

中島崇行オーナーと女将のさくらさん

着物姿にたすき掛けの女将は、中島さんの妻・さくらさん。夫婦で作り上げた店ですが、特に女将のための店と言えます。

夜は繁盛店を切り盛りしている中島さんが、さくらさんにも自分自身が輝ける場を持ってもらいたいと思い「三嶋うなぎ松子」の開店を決断。

店内装飾や器、おもてなしの心など店のあれこれを、ほとんどさくらさんがプロデュースしました。

「自信しかない」と語るオーナーと女将

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そして最高のうな重を作るために、中島さんは日夜努力を続けています。

三嶋うなぎ松子中島崇行オーナー:
実はもう少しで商品化する新たなうなぎメニューがあるんです。これは自信作です。激戦区の中でもお店を長く続けて行きたいと思います

松子のうな重は、三島のうなぎの歴史を変えてくれる予感がします。夫婦二人三脚で営む、粋でパンチがあるうな重の店でした。

■店名 三嶋うなぎ松子
■住所 静岡県三島市本町13-14スルガビル1階西
■営業時間 11:00~15:00
■定休 日

取材/髙橋麻子

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NPO法人の理事長。子育て支援や子供の居場所づくりや、福祉施設「自立援助ホーム」を運営する。 コミュニティFMボイスキューのパーソナリティー。地域の情報発信や、防災コーナーを担当する。食べることが趣味なので地域の「おいしい!!」を発信したい!!
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